【J1・6戦無敗で首位固め。鹿島が神戸に完勝できた理由とは?(1)】「昨年の勝ちとは全然違う」と鈴木優磨も自信。前線3人が流動的な動きを見せて、理想的なウノゼロ勝利の画像
鹿島アントラーズのFW鈴木優磨 撮影:中地拓也

 3月代表ウイークの中断が明け、再開した2025年J1。序盤6節終了時点で勝ち点13を確保している首位・鹿島アントラーズは29日、ホーム・鹿島スタジアムに2023・24年王者・ヴィッセル神戸を迎え撃った。

 今季の神戸は序盤から勝ち星を積み上げられずに苦戦を強いられ、アジア王者を狙っていたACLエリートもまさかの16強敗退を強いられた。それは吉田孝行監督も選手たちも大きなショックに他ならなかったが、ここからは切り替えて、J1に向かっていきしかない。エリキ、グスタボ・クリスマンら新戦力も加わり、長期離脱していた酒井高徳も復帰。ようやく戦力が揃った状況だけに、一気に浮上したかった。
 そういう相手だけに、鹿島としても神戸のストロングを徹底的に消しながら、鈴木優磨、レオ・セアラの強力2トップの迫力・決定力を生かした攻めを繰り出す必要があった。鬼木達監督は今回、20日のYBCルヴァンカップ1回戦・栃木シティ戦で先発し、勝利に貢献したチャブリッチと舩橋佑をスタメンに抜擢。左サイドに陣取ったチャヴリッチが2トップと絡みつつ、どこまで攻めを活性化させるかも1つの注目点と位置づけられた。

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