■去年の勝利とは全然違う
迎えた後半。神戸も宮代大聖や汰木康也ら持ち駒を使ってギアを上げようとしてきた。しかしながら、鹿島の強固な守備組織は崩れない。植田直通が「結局はサコ君のところが起点になると思うので、そこを自分たちがどこまでつぶせるかだと思う」と話したように、まずは相手絶対的エースを封じ、さらに左の点取屋・武藤嘉紀も安西らがしっかりと抑えたことで、鹿島は虎の子の1点を守り切ることに成功。ウノゼロで勝利し、勝ち点を16に。ガッチリと首位固めをしたのである。
「神戸には昨年もホームで1-0で勝ちましたけど、あの時とはちょっと違いますね、本当にアグレッシブに自分たちが主導権を握るようなサッカーをしているので。守備でも攻撃でもみんなすごい手ごたえをちつかんでいますね」と鈴木優磨も力を込めていたが、神戸を凌駕したサッカーを見せたのは事実だ。
「何かアクシデントがあったのか分からないですけど、そういう時に勝てたのは大きいこ。彼らはまだこれからどんどん勝っていくチームだろうし、ライバルを早めに潰せたことは大きかったかなと思います」と攻守両面で大きな貢献を見せた安西も自信をのぞかせた。
彼らが前向きな発言をする通り、確かに今の鹿島は右肩上がりの成長曲線を描いている。それを4月の連戦でも維持できれば、本当に常勝軍団復活が叶うかもしれない。神戸撃破を大きな弾みにして、ここから一気に走りたいところだ。
(取材・文/元川悦子)
(後編へつづく)