■前線の3人が流動的に
キックオフ直後に鈴木優磨が大迫勇也とハイボールを競り合いに行くなど、球際のバトルを前面に押し出そうとした鹿島。その勢いで序盤からゲームを支配。チャヴリッチが中に入り込んでフィニッシュに持ち込むシーンも複数回作った。
「オニさんは流れでポジションを交換しても何も言わないですし、彼はFWもできる選手なんで、臨機応変にやってます」と鈴木優磨も語っていたが、前線の3人が流動的に動き、右サイドの小池龍太が絶妙の立ち位置を取ってサポートする形がうまく機能。ゴールの匂いを感じさせた。
こうした流れから鹿島は神戸守備陣の一瞬のスキを突いて先制点を奪う。前半33分、GK早川友基のロングフィードに左寄りの位置から斜めに走り込んだエースFWレオ・セアラが左胸で巧みなトラップを披露。GK前川黛也を外して無人のゴールに右足シュートを蹴り込んだのだ。
「早川にボールが戻った時、優磨がオフサイドポジションにいたので、相手DFの一瞬のスキが生まれた。その空いたスペースに自分が走り込んで、ゴールを決めることができた。前川選手が一瞬ためらったのが決め手でした」と背番号9はしてやったりの表情を浮かべたが、この一撃は神戸に大きなダメージを与えたと言っていい。
前半のシュート数は5対1。鹿島が内容的にも圧倒した。加えて言うと、チャヴリッチと安西幸輝、舩橋、鈴木の4人が左サイドでいい距離感を保ちながらいいコンビネーションを見せるなど、鬼木監督が目指すスタイルが少しずつ具現化してきた印象もあった。