
2026年北中米ワールドカップ(W杯)優勝という壮大な目標を掲げる日本代表。すでに本大会切符を手にしている彼らにとって、25日のサウジアラビア戦(埼玉)は本番に向けた再始動の一戦だった。
20日のバーレーン戦(埼玉)に先発し、起点を作る動きで鎌田大地(クリスタルパレス)の先制弾をお膳立てした上田綺世(フェイエノールト)がすでに離脱。その穴を誰が埋めるのかが注目されていたが、今回は大方の予想通り、韋駄天・前田大然(セルティック)がスタメンに抜擢される形になった。
森保一監督は13日のメンバー発表会見時から今季42試合28ゴールと絶好調の点取屋を久しぶりに1トップでトライしたいという意向を口にしていたが、それを実行に移す時が来たということだろう。
近年のサウジはボール保持にこだわるスタイルで戦ってきたため、今回もそれを踏襲すると見られた。が、フタを開けてみると、エルベ・ルナール監督は日本をリスペクトし、5-4-1の超守備的布陣で挑んできた。
こうなると前田がハイプレスを仕掛け、ボールを奪って点を取る形はあまり出せなくなる。そこは計算外だったが、それでも韋駄天FWは背後のスペースを果敢に狙っていく。開始9分には田中碧(リーズ)のスルーパスに反応し、強烈シュートを放ったが、右ポストを直撃。惜しくもゴールには至らなかった。