
3月16日、J1リーグ第6節が行われ、日産スタジアムでの一戦は横浜F・マリノスが2−0でガンバ大阪に勝利した。その1点目、“個の力”で奪い切ったFW遠野大弥のゴールに反響が寄せられた。
リーグ戦開幕4戦未勝利(3分け1敗)ながらACLEラウンド16で2戦合計5-1で上海海港(中国)を下した横浜FMが、リーグ戦2連勝と調子を上げてきたG大阪を本拠地で迎え撃った一戦。立ち上がりからG大阪にボールを握られて次々とゴール前まで迫られた横浜FMだったが、ジェイソン・キニョーネス、サンディ・ウォルシュのセンターバックコンビとGK朴一圭が集中力の高い守備でピンチを防ぎ続ける。迎えた前半20分だった。
右サイドでボールを受けたFWヤン・マテウスが下がりながら相手の逆を突いて中央のライン間に入り込んだ遠野へパスを入れる。ボールを受けた遠野は、即座に寄せにきたMFネタ・ラヴィのプレスを力強い縦への持ち出しで掻い潜ると、続いて前に立ちはだかったDF中谷進之介をスピードに乗ったステップワークでかわす。左側に持ち出すと、ボックス外から左足を振り抜き、低弾道の強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。
今オフ、川崎フロンターレから出場機会を求めて横浜FMに加わり、この試合の2日前に26歳となった遠野は、ACLEでのゴールに続いての公式戦2戦連続にして、リーグ戦での今季初ゴール。劣勢の試合を一発で覆したという意味でも価値あるゴールとなった。