
【明治安田J1リーグ 第6節 横浜FCvsセレッソ大阪 2025年3月15日14:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■先制点を生んだ「ラストパス」
開幕戦の大阪ダービーで大勝したものの、5試合を終えて勝ち点は5。10得点を挙げながらも、9失点と波に乗りきれないセレッソ大阪だが、前節の名古屋グランパス戦はピーター・パパス監督が「パフォーマンス自体は良かった」と、内容を評価した。今節もその良い内容を継続すべく、左サイドバックは前節でJ1初先発を果たした高橋二胡が2試合連続で起用され、右サイドバックにも西尾隆矢が2試合連続で配された。
5試合で勝ち点4となっている横浜FCは、ここまでわずか1得点の現状を打ち破るべく、2シャドーを新戦力に託すことに。早稲田大から加入し、初のメンバー入りとなったルーキー・駒沢直哉と、移籍後初スタメンの山田康太がコンビを組んだ。
試合はセレッソがボールをつなぎながら、ルーカス・フェルナンデスや中島元彦のドリブルでチャンスを広げようと試みるが、横浜は山田や駒沢らもプレスとチェイスをしっかりとこなし、守備からペースを握ることに成功した。
試合の主導権を握った横浜は、身長191センチ、94キロの大型FW櫻川ソロモンが圧巻のプレーを披露。元日本代表DFの畠中槙之輔と堂々と渡り合うだけでなく、足元のボールでも積極的なプレーを見せた。
27分には味方が潰れたところに反応してボールを回収すると、右サイドの深い位置で2人を振り切り、中を向いてラストパス。山田の先制点を生んだ。山田は、移籍後初先発で嬉しい初ゴールを記録した。
セレッソは後方から中盤にかけて横浜のプレスにハメられてしまい、攻守が入れ替わる場面が頻発。なかなか思うような形を作れなくなった中で、中島が個での奮闘を見せるが、ゴールは奪えない。
反撃に出たいセレッソだったが、ボールを動かすことに苦戦。ラファエル・ハットンは左サイドでボールを受けるプレーがほとんどとなり、チームとしてボックス内での強引さを出すことができない。
1-0のままで、前半を終えることになった。