
マチェイ・スコルジャ監督が今季からチャレンジしているハイプレスでボールを奪って点を取るサッカーの形がなかなか見えてこない浦和レッズ。まだ4試合と言っても、首位グループの柏レイソル、湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島とは8ポイントも開いてしまっている。
「現実は受け止めないといけないですし、焦らないといけないと思ってるので。次のホームゲームでやれるのはすごいポジティブだと思ってるし、落ち込んでてもしょうがないので切り替えて、次の試合は違った姿を見せたいなと思います」とキャプテン・関根貴大も気丈にコメントしていたが、ここでギアを上げない限り、19年ぶりのJ1タイトル奪還は遠のく一方になってしまいかねない。
今季はマテウス・サヴィオ、金子拓郎、松本泰志といった実績ある攻撃タレントを集めているものの、攻めの迫力を出し切れていない。ここまでのゴールはエースFWチアゴ・サンタナの2ゴールだけ。サヴィオは数多くボールを触り、チャンスメークに関与しているが、孤立している印象は否めない。
「浦和は個のクオリティはすごく高いと思いますけど、どうしても1人1人になっちゃってるっていうのは見てて思うので、チームとして少し決まりごとだったりとか、そういうのが必要なのかなと思います」と昨季までサヴィオと共闘していた柏のキャプテン・犬飼智也も本音を吐露していた。かつて浦和でプレーしていた選手の指摘は的を得ているのではないか。