■渡邊凌磨が復帰の見通し

 次戦に向けての朗報としては、京都サンガ戦で負傷離脱した渡邉凌磨が戻ってくる見通しであること。それはスコルジャ監督が会見で話していたことだ。今季の浦和は彼をボランチに据えることで攻守両面のバランスを保ち、ダイナミズムをもたらすということを沖縄キャンプから積み上げてきた。そのキーマンがいなくなったことで、バランスが崩れたのは確か。
 だからこそ、彼の復帰は大きい。今一度、チームを立て直すためにも、渡邉凌磨には存在感を見せてほしいものである。
 いずれにしても、岡山戦は今後の浦和の命運を左右する大一番になる。J1初参戦のクラブにホームで敗れるようなことがあれば、スコルジャ監督体制の今後が揺らいでしまう可能性も否定できない。
 6月にはFIFAクラブワールドカップ(W杯)を控えており、浦和はそれを視野に入れて、昨年8月にペア・マティアス・ヘグモ前監督からスコルジャ監督体制へスイッチしている。ここまでの取り組みと積み上げを絶対に無駄にしてはいけない。この正念場を乗り切るべく、今、できることは全てやってほしいものである。
(取材・文/元川悦子)

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