■松尾佑介「チームとして動けてない」
チームとしての連動性に欠けているというのは、浦和の選手も感じていること。それを口にしたのが、後半途中から出場し、左サイドで何本かチャンスを作った松尾佑介だ。
「チームとして動けてないっていうか。個人個人の判断というより、チームが落ち着いてゲームを進められていない。失点しても90分あるので、もう少し落ち着いて戦いたいけど、焦りとか心理的な要因が感じられる。それはすぐに排除できると思います。
マチェイさんも攻撃に関しては割と個人に裁量を与えてくれているので、もう少し個々の判断をチームレベルで統一していくことが大事。選手は揃っているけど、チームとして機能していないのが問題なので、そこは僕も声をかける必要があると思っています」
彼の言うように、ピッチ上でもっと選手たちが意思統一を図り、お互いのストロングを出して1＋1を3や4にしていく努力をすることも重要だ。柏はリカルド・ロドリゲス監督体制発足からわずか2か月であれだけ完成度の高いチームを作り上げている。浦和はスコルジャ監督体制のスタートが少し早いのだから、何かを変えれば、いい方向に進むはず。それをこの1週間、指揮官・コーチングスタッフ・選手たちがしっかりと話し合って、方向性を見出すべきだ。
