【鹿島、4連勝。柏との上位対決も制した鬼木アントラーズの進化とは?(2)】「球際と切り替えを徹底」と新看板ボランチの樋口も自信。鬼木監督が小池、松村、樋口を使う意図とは?の画像
鹿島アントラーズの樋口雄太、松村優太、小池龍太 撮影:中地拓也

 柏レイソルを3-1で撃破し、第5節時点で勝ち点12を稼いで暫定首位に立った鹿島アントラーズ。「暫定であっても首位というところ、序盤かもしれないですけれど、それでもそういうものを目指しながら自分たちは戦っているので、緊張感がある中で戦えるっていうのは非常に喜ばしいことです」と鬼木達監督は素直にコメントしていた。

 ただ、この時点でトップに立っていても、優勝できるとは限らない。昨季も序盤から快進撃を見せ、折り返し地点では2位につけていたものの、夏場以降失速して5位に甘んじたという苦い過去もある。
「今の順位はあんまり意味ないっすね。『自分たちから崩れないのが大事だ』とオニさんもよく言ってるんで、結局、自分たちが崩れなかったら周りが勝手に崩れていく。自分たちが苦しい時期も来ると思うんで、そこをしっかり全員で乗り切ることが大切ですね」と鈴木優磨も気を引き締めていた。
 ただ、レオ・セアラと彼の2トップが得点を取れるようになってきたことを含め、今の鹿島は前向きな方向に進んでいるのは間違いない。今季、鬼木監督が先発に抜擢した小池龍太松村優太樋口雄太の3人がいい味を出しているのも特筆すべき点だ。小池が右MFに入ってから2トップが連動するようになり、濃野公人との右サイドのタテ関係も活性化したように、昨季とは異なる人材が新たなエッセンスをもたらしているのは確かだろう。

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