
常勝軍団復活を目指し、2025年シーズンに挑んでいる鹿島アントラーズ。ご存じの通り、2月15日の開幕・湘南ベルマーレ戦では手痛い敗戦を強いられたが、そこから迅速に修正を図り、連勝街道を突き進んでいる。
迎えた3月8日の柏レイソル戦。鹿島は4節終了時点で首位に立つ相手のホームに乗り込み、上位対決に挑んだ。鹿島としては多少、ボールを握られることを想定しつつ、ハイプレスとミドルプレスを使い分けながら応戦。序盤こそ垣田裕暉に決定機を作られたが、それをしのぐと、徐々にペースを握り、前半26分に待望の先制点を手に入れた。
それも分厚い攻めから生まれた。まず最終ラインがビルドアップし、安西幸輝が鈴木優磨へボールを供給。タメを作り、左サイドの松村優太にスルーパスを出し、レオ・セアラ目がけてクロスを入れた。これはいったんクリアされたものの、再び松村がボールを奪取。背後を駆け上がってきた安西にパスし、そこからのマイナスクロスをレオ・セアラが巧みにヘッドで押し込む形だったのだ。
「(レオの先制点は)もう駆け引きとかの問題じゃない。サッカー知ってる人なら分かりますけど、止まった状態で頭で当てて、あんな威力を出すのは日本人じゃムリなんで。彼の首見れば分かるでしょ」と2トップを組む相棒・鈴木優磨も驚き半分に評していたが、レオ・セアラが本来の得点感覚を取り戻し、磨きをかけているのは鹿島にとって最高の朗報と言っていい。