
2024年シーズンまでの8年間にわたって川崎フロンターレで分析コーチを務めた二階堂悠氏。国内7冠に貢献した二階堂氏が2025年J1リーグ第4節の清水エスパルスとファジアーノ岡山との試合について語った。
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前半をスコアレスで折り返して迎えた後半の23分、この試合の先制点が生まれる。それは北川航也が抜け出してから放った決定的なシュートを相手GKが弾いて得た、コーナーキックからだった。
この左CKでのキッカーは山原怜音だが、「清水はセットプレーに期待感がありますよね。山原のキックの質はいいですし、住吉ジェラニレショーン、蓮川壮大の高さに加えて、身体能力の高い高木践がいます。そして、セカンドボールへの反応が早いんです。
62分には同じく左CKからPKを獲得していますが、このときも、セカンドボールをしっかりと自分たちのものとしていますし、住吉の一歩も早い。調子のいいチームというのを、ここからも感じられます」
PK獲得時のCKは一度ははね返されたところを北爪健吾が再び中に入れたものの、これもはね返される。しかし、高木践から住吉へとつないで北川航也の裏抜けを誘い、それがダメでも乾貴士が前に詰め、それを阻止されても住吉が反応して、という多くの人数が前にかかっていたことでPKを得ていた。