■マテウス・サヴィオを「トップ下」に
具体的には、湘南の2点目の場面が、それに当たる。ボザのポジショニングが悪いので、関根が本来マークする選手をフリーにして、得点を許してしまっている。ならば、ボサの代わりにDF井上黎生人を起用してもいいのかもしれない。このシーンは後ほど詳しく解説する。
また、ボランチの安居海渡は、もっと激しく球際を競らなければならない。中盤での守備が緩いので相手がフリーになり、ボールをもってパスを自由に出せる。先発には原口元気を起用して、後から安居を使うやり方のほうがマッチしているように思える。あるいは、松本泰志をボランチで起用したほうがいい。その場合、左サイドにいるマテウス・サヴィオをトップ下に持ってくる。左には大久保智明や松尾佑介などスピードのある選手を起用する。筆者が記している選手起用は一例だが、言いたいことは、スタメンのメンバー選択を見直してもいいのでは、ということだ。
試合を詳細に分析するために、記事後半(2)は、試合のダイジェストにしたがって話を進めていく。読者の皆さんは、以下のDAZN公式ハイライトを見てプレーの詳細部分を確認してほしい。https://www.youtube.com/watch?v=Jy0X4Bwg5w8