
今回のtotoはJ1第4節の10試合と、J2第3節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「8試合」未勝利の名門に…
少なくとも現状では、立場が逆転している。横浜F・マリノスと湘南ベルマーレの「関係性」のことだ。
横浜FMといえば、2017年から2022年まで、川崎フロンターレとJ1タイトルを分け合ってきた名門だ。一方の湘南は、一時期のJ1とJ2の間での昇降格の連続からは脱して7シーズン連続でJ1を戦っているものの、2ケタ順位に沈み続けてきた。
だが、今や上に立つのは湘南だ。3試合を終えたばかりとはいえ、「湘南の暴れん坊」が3戦全勝で首位に立っている。未勝利で16位に沈む、横浜FMのはるか高みに立つ。
その両チームが今節、顔を合わせる。横浜FMのホームに湘南が乗り込む神奈川ダービーの実現だ。
湘南の横浜FM相手の勝利は、2020年の第26節までさかのぼらねばならない。横浜FMが優勝した2019年と2021年には、シーズンダブルを食らう屈辱も味わっている。
だが、今や力は湘南が上。開幕節では、鬼木達監督の下で再建を目指す鹿島アントラーズを倒した。今季初戦で5得点したセレッソ大阪を相手にも白星を手にして、前節は積極補強を施した浦和レッズを下して3連勝。山口智監督の下で5シーズン目に入るチームは、組織的な戦い方に磨きがかかっている。
対する横浜FMは、スティーブン・ホーランド監督の下でのスタートダッシュに失敗。かつての攻撃的サッカーは鳴りを潜め、リーグ戦では開幕から2試合連続でシュート本数は1ケタにとどまり、前節はシュート11本を放ったものの昇格組の横浜FCから得点できずにダービーをドローで終えた。
現在、チーム力で上に立つのは湘南だ。このカードの未勝利を「8」で止め、首位に立ち続けることだろう。