■広島は「早くもブレーキ」

 2年連続で3位となり、昨季は2位、今年こそは優勝したいサンフレッチェ広島だが、早くもブレーキがかかりそうだ。

 相手はJ1に復帰したばかりの横浜FCで、通算では広島が12勝3分3敗と大きく勝ち越している。だが、最近の対戦成績が気になるのだ。

 両チームが前回顔を合わせたのは2023年のことだ。このシーズン、リーグ戦では広島が1勝1分と勝ち越した。だが、3位でシーズンを終えた広島に対して、最下位となって降格した横浜FCが勝点1をもぎ取った事実は看過できない。

 また、このシーズン、両チームはルヴァンカップでも対戦している。グループステージで2試合して1勝1敗と五分の星だったが、注目すべきは第5節でのカップ戦2度目の対戦だ。カップ戦では選手を入れ替えることが少なくないが、広島のミヒャエル・スキッベ監督はリーグ戦とほぼ変わらぬ主力を先発起用。そして、0-1で屈したのだ。

 当時の横浜FC監督は、現在もチームを率いる四方田修平監督。2年前と同じく、スキッベ監督の広島から勝点を挙げる算段はついているはずだ。

 横浜FCは前節、ダービーで引き分けたとはいえ、相手は不調の横浜FMだった。広島に勝ち切るイメージまでは描き切れないが、しっかり勝点1は手にすることだろう。

 J1最多4チームに上る神奈川勢が、序盤に嵐を巻き起こしそうだ。

 後編では、ホーム開幕戦を迎えるチームや、話題の外資系クラブなどについて考察したい。

(2)へ続く
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