■「去年だったら引き分けで終わっていた」
ホーム開幕戦を終えた直後の塩谷司は、「去年だったら引き分けで終わっていたかなっていう内容だと思うんですけど、やっぱ勝ち切る強さが少しずつ身についてきてると思います」と話して、手応えを感じている。
また、加入したばかりのジャーメイン良も「前節の町田戦もそうでしたけど、今日みたいな難しい試合で、去年の序盤に広島は引き分けが多かったイメージはあった」と口にしている。
選手がこう話すように、昨季の広島は、J1リーグ戦で言えば19勝11分8敗としており、J1優勝を手にするチームとしては悔しい引き分けを何度も見せていた。昨季の最初の5試合はすべてJ1リーグ戦だったため単純な比較はできないものの、2勝3分。FC東京、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪と膠着した試合を見せ、勝点3を積み上げることができなかった。
現時点での勝ち切る強さについて、塩谷が「こういう試合を本当に勝ち切り続けていけるようにシーズンを通してしていかないといけない。強さをもっともっと身に着けていかないといけない」と力強く言葉にすれば、日本代表GK大迫敬介も「みんな去年の悔しさを持ってシーズンに入ってるので1試合1試合難しいゲームですけど、前回の町田戦から勝ちたい気持ちをみんなが持って戦ってこれている」と話す。
さらに、ジャーメインも「こういうゲームでもしっかり勝ち切るっていうところは、確実に大事になってくると思うので、本当にいい勝利だった」と続けた。