■「自分たちがどういう立ち位置にいるか」
その流れから生まれた後半17分のゴールもいい流れだった。右SBの関根貴大のタテパスに右サイドに流れた松本が反応。折り返しに原口がスルーしてDFを引きつけ、中央に飛び込んだチアゴ・サンタナが決める形で、今季の浦和が目指す連携・連動がしっかりと出ていた。
「ああいいシーンが前半からできていたらと僕も思いますし、自分たちがもっともっと立ち上がりからいいプレーをしないといけない。難しくなるとは予想していたけど、本当に難しい試合になってしまった。もうこの結果を受け止めて、下を向く時間はないので。次の試合に勝てるように、明日から頑張っていきたいと思ってます」とサンタナは毅然と前を向いたが、この時間帯のようなゲーム内容を長い時間継続し、勝ち切れる状態に持っていくのか。それが今の浦和に課された重要命題だと言っていい。
「開幕3戦で勝ち点2というのは、本当に申し訳ない結果だと感じてます。自分たちが求めた勝ち点を積み重ねられなかったという現実があるので、内容含めて自分たちがどういう立ち位置にいるかをしっかりと受け止めないといけない。後半の残り30分の姿をホント90分間やるだけですし、それだけに集中していかないといけないと思います」
キャプテン・関根も自戒の念を込めて語っていたが、本来の力を出せば、浦和は敵を凌駕できるような戦いができるはず。それは開幕・ヴィッセル神戸戦の前半や湘南戦のラスト30分で証明している。それを前向きに捉え、前進していくしかないのだ。