
前半は湘南ベルマーレに圧倒されてしまった26日の浦和レッズ。さすがに「このままではいけない」とマチェイ・スコルジャ監督も痛感し、サミュエル・グスタフソンに代えて原口元気を後半頭から投入。松本泰志を一列下げてボランチに据え、原口をトップ下に配置してテンポを上げようと試みた。
「前半は強度の問題があったので、元気を入れてそこを改善しようとした」と指揮官も試合後に説明していた。
それですぐさま修正できればよかったが、後半立ち上がりはまたも湘南の圧力を受ける形になり、開始4分に小野瀬康介の右CKから鈴木章斗に打点の高いヘッドを決められ、0-2にされてしまう。さらに4分後には奥野耕平のゴールも決まり、浦和にとって絶望的な3点目が入ったと思われたが、これはVAR判定でノーゴール。彼らは九死に一生を得たと感じたことだろう。
「いいプレーが出始めたのは、3点目が取り消された後。ポジションチェンジやサイドを使いながらの攻めが出てきて、リアクションもよくなった。最後の30分はよかった」とスコルジャ監督も言う。確かにその時間帯が浦和が一方的に押し込み、ハーフコートゲームのようになっていた。