■「今のままだったら失点が増えてしまう危機感もある」
2月15日の開幕・湘南ベルマーレ戦まで時間的余裕があれば、そこにこだわり続けてもいいのだろうが、残された準備期間は3週間を切っている。鹿島は今週から本拠地に戻って再始動するが、2月1日には水戸ホーリーホックとのテストマッチも控えており、戦術徹底を図りながらも公式戦仕様にシフトすることも考えていかなければならないだろう。
「今はボールを受けることだけに意識が強くなりすぎている。シンプルに背後を取って1点を取れれば、それが一番いい」と三竿健斗も語っていたが、選手たちは戦術を頭に入れつつも、臨機応変に判断しながら主体的に戦っていくべきだ。だサッカーはゴールをより多く取った方が勝つ。その本質を今一度、再確認し、ここからは勝利をより意識する必要がありそうだ。
守備に関しても、ビルドアップを引っかけられて失点するパターン、あるいは鹿島側がハイプレスに行ってかわされ、相手にギャップを突かれるような形を減らすように、アクションを起こしていかなければならない。
「守備の部分はもっと突き詰めないといけない。昨年よりも前から行くようになっているので、後ろのマークの受け渡しがうまくいかなかったり、相手にひっくり返されるようなシーンもあるんで、今のままだったら失点が増えてしまう危機感もある。そこは改善しないといけないと思います」と2024年Jリーグベストイレブンのデュエル王・知念慶も警鐘を鳴らしていた。