■スパルタ・プラハの「驚くべき施設」

 チェコは近世まで、ハプスブルク家のいわゆるオーストリア・ハンガリー帝国の一部でした。そして、首都のプラハはヴルタヴァ(モルダウ)川が流れるとても美しい街でした。

 日本との試合はスタディオン・レトナで行われました。スパルタ・プラハのホームでしたが、チェコ代表の試合でもしばしば使用されます。1917年にオープンした伝統あるスタジアムですが、2004年当時はトヨタ自動車がネーミングライツを持っており、「トヨタ・アレーナ」と呼ばれていました。

 スパルタ・プラハの練習場も見学に行きました。

 それは、驚くべき施設でした。

「ストラホフ・スタジアム」(ソトラホフスキー・スタディオン)。ピッチの大きさが縦310メートル、横202メートルもあるのです。その周囲全面をスタンドが囲んでおり、かつては25万人の観客が入ったそうです。

 広大な芝生のグラウンドにはサッカーのピッチが8面も取られていて、練習場として使われていました。

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