【7冠の名将・鬼木新監督を迎え、常勝軍団復活へ。J1王者奪還へ、鹿島は25年をどう戦う?(1)】基本は2トップも、鈴木優磨、レオ・セアラ、荒木の王様タイプ併用の秘策は?の画像
鹿島アントラーズのレオ・セアラ、鈴木優磨、荒木遼太郎 撮影:中地拓也
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「まず選手たちに伝えたのはリーグ優勝しようということ。数字的なものはまだ話していませんが、やっぱり”キワの部分”だと思っています。勝てるゲームを引き分けたり、負けそうなゲームを引き分けたり、ちょっとしたところのこだわりを持てるかどうか。最後の勝ち点にこだわるところは徹底してやっていきたいと思っています」

 川崎フロンターレを率いた8年間で7冠を獲得した鬼木達新監督が1月12日の新体制発表会でこう語った通り、2025年の鹿島アントラーズが目指すべきなのは、リーグタイトル奪還しかない。2016年から国内無冠というのは、常勝軍団にはあってはならないこと。日本人屈指の名称を招聘した以上、必ず頂点に立たなければいけないのだ。
 そのために、彼らはユースからの昇格・レンタルバック含めて9人の新戦力を補強。これまで足りないと言われたFW、CB、SBなどのポジションが確実に分厚くなった。
 そこで1つ気になるのが、昨季21得点のレオ・セアラ、鹿島の絶対的エース・鈴木優磨、昨季レンタルで赴いたFC東京で7ゴールという実績を引っ提げて復帰した荒木遼太郎という”王様タイプ”3人の起用法だ。残念ながらこの日、荒木が体調不良で欠席し、午前中に行われたトップ対ユースの練習試合(30分×3本)出場は叶わなかったが、多少なりともヒントは見えたと言っていいだろう。

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