■「韓国恐るべし」まさかの延長戦
「ああ、よく食ったなぁ」と、僕がホッとした瞬間、沈さんはどうしたと思いますか?
手を叩いて店員を呼び、もう1皿、追加注文をしたのです(日本でも韓国でも手を叩くという行為は人を呼ぶ動作。喝采のために手を叩く習慣はもともと西洋のもので、明治維新後に取り入れられた)。
いやあ、ふだんは杖をついてヨボヨボと歩いている老人が、あのかば焼きの大皿を1皿平らげて、さらに追加注文するとは……。「韓国恐るべし」と思いました。
最近はウナギの稚魚が足りずに、ウナギの値段はまさにうなぎ上り。思い出してみると、2024年は、とうとう一度もウナギは食べずに過ぎてしまいました。考えてみれば、僕は、あのとき、ソウルで一生分のウナギを食べてしまったような気がします。
「朝鮮の人たちは大食漢だ」
19世紀に朝鮮で布教活動をしたフランス人神父のシャルル・ダレや19世紀末に朝鮮で暗躍した日本人、本間九介といった人たちの意見に僕もまったく同感します。