■次のオフは「2027年」

 FCWC出場チームの顔ぶれでわかるように、欧州から出場する12クラブは多くの代表選手を抱えており、その選手たちは、2年に1度、ようやく訪れるはずの「オフ」のひとつを、新たな試合日程で塗りつぶされてしまう。具体的に言えば、2023年の夏に2か月間のオフをとって以来、世界のトップクラブの数多くの選手が、2027年の夏まで、丸4年間、休むことなくプレーし、試合をこなさなければならないことになるのである。こんな馬鹿げたことがあっていいのだろうか。それが、世界のサッカーを統括するFIFAの仕事なのだろうか。

 世界のトップスターたちの選手生命を脅かす「32チームのFIFAクラブワールドカップ」は、速やかに中止しなければならない。世界中のクラブが「世界一」に挑戦するチャンスをつくるなら、これまであった形式のFCWC(6地域連盟のチャンピオンとホスト国枠1クラブ、計7クラブによるノックアウト方式の短期大会)で十分だ。

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