■祖国に捧げられるスターの「オフ」

 4年に1度のFIFAワールドカップは基本的に6~7月の大会で、これがある年には、世界のスター選手の多くが「オフ」を祖国のために捧げることになる。

 代表チームが出場する長期間の大会はワールドカップだけではない。欧州選手、南米選手権など、地域連盟の選手権が通常4年に1度行われ、原則としてワールドカップの中間年に行われている。これも原則として6~7月だから、欧州と南米の代表選手(その多くが欧州のトップリーグでプレーしている)がゆっくりと体を休めることができる期間は、ワールドカップによる「オフ返上」を含めると、2年に1度となってしまう(アフリカやアジアといった地域では、地域選手権の開催国によっては6~7月の開催が不可能で、1~2月開催となることが多く、北中米カリブ海では地域選手権が2年に1度となっているため、状況はこれほどシンプルではないが、ここでは、こうした要素は考慮外とする)。

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