■FIFA会長の「宿願」

 この大会は、2016年に国際サッカー連盟(FIFA)の会長に就任した、ジャンニ・インファンティーニの宿願だった。本来なら、この形での最初の大会は、2021年に中国で開催されるはずだった。「4年に1度、ワールドカップのプレ大会として、ワールドカップの1年前にワールドカップ開催国で開催する」ものとされていたが、2022年ワールドカップがカタールでの11~12月開催となったため、中国で6~7月開催となった。このときの予定では、出場は24クラブだった。

 ところが新型コロナウイルスで中国は延期を決定、FIFAは新形式の大会の開催を取りやめ、2005年から続いてきた「毎年12月開催、6地域連盟のチャンピオンが集まり、ノックアウト式で戦う」という形の大会に戻した。しかし、インファンティーノ会長はあきらめたわけではなく、2022年のワールドカップ時に「32チームの大会として2025年からスタートする」と宣言したのである。

 出場32クラブの内訳は、オセアニアが1、アジア、アフリカ、北中米カリブ海が各4、南米が6、欧州が12、そして開催国が1。重要なのは、欧州から12ものクラブが出場することだ。

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