後藤健生の「蹴球放浪記」第243回「賀川浩さんに導かれて、G大阪対広島戦を堪能」の巻(2)鬼木監督「ラストゲーム」2日前の変更とG大阪「課題」克服の兆し、選手にも通じる「想定外」への対応の画像
今から5年前に試合会場でお目にかかったときの賀川さん。提供/後藤健生

 蹴球放浪家にして、ベテランのサッカージャーナリストである後藤健生には、半世紀以上にわたって背中を追い続けてきた、「日本最高のジャーナリスト」がいる。2024年J1最終節の「取材」は、その大先輩に導かれたかのようだった――。

■申請の締め切り日に届いた「知らせ」

 このところ、J1リーグでは西日本勢が上位を占めています。

 僕は、関西まで出かけるのは億劫だったので、川崎フロンターレアビスパ福岡の試合を観戦するつもりでいました。川崎の鬼木達監督のラストゲームでしたし、しかも、福岡の長谷部茂利監督は来シーズンは川崎の監督になると言われていました。なかなか、興味深い対戦です。

 しかし、賀川さんのお通夜に出席するには、川崎での試合を観戦することは不可能です。

 Jリーグの取材申請の締め切りは、試合の2日前の夕方と決められています。賀川さんのお通夜の日程の知らせが届いたのは、まさに、その試合2日前の朝。僕はすぐに川崎の試合の取材申請をキャンセルして、G大阪対広島の試合の申請を行いました。

 神戸対湘南戦に行くか、G大阪対広島戦に行くか、ちょっと悩んだのですが、J1リーグ終盤にきて絶好調のG大阪も見ておきたかったので、そちらを選択したのです。

 案の定、G大阪は持ち前の守備力で広島の攻撃を封じただけでなく、3ゴールを決めて完勝しました。攻撃面に課題を抱えていたG大阪でしたが、エースの宇佐美貴史が欠場している中で広島から3ゴールを奪ったのです。

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