■「これだけで泣ける」「尊い…」

 特に序盤に注目された場面がある。鬼木監督は大久保嘉人氏とまずは談笑。ボールを触りながら、長い時間をかけて話し込む。しかし、そこにアスルクラロ沼津の齋藤学が入ってきて、鬼木監督に笑顔でハグをする。
 そんな様子を見て、近づくや鬼木監督にハグをしながらはがしたのは小林悠だ。鬼木監督も2人のハグに嬉しそうで、齋藤も笑顔。川崎で8年も指揮を執った鬼木監督だが、いかに、歴代の選手から愛されていたかが分かる場面である。
 本誌記者がその様子をエックスで紹介すると、多くのコメントが寄せられた。
「なんだこの幸せ空間は」
「監督ではない今日のオニさんがとても楽しそうでまた泣いた、、、」
「えぐいほど良い写真」
「いかに鬼さんが慕われているか分かるね」
「尊い…」
「最高、最高すぎる」
「これだけで泣けるんですけど、え、明日大丈夫そう??タオル3枚くらい持っていこう」
 鬼木監督はその後、多くの選手と言葉をかわす。登里享平車屋紳太郎など、現・川崎の選手とも、旧・川崎の選手とも時間をかけて話し込んだ。
 すでに監督としての役割は全うしており、14日が最後の姿となる。選手としてどのような雄姿を見せるのか。注目を集めそうだ。

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