■期待されるタイトルと成長の両輪
川崎からすでに今季限りでの退任が発表されている中で、白羽の矢を立てたのが鹿島アントラーズ。今季、ランコ・ポポヴィッチ監督が率いていたものの、さまざまな事情で10月に解任。その後、中後雅喜監督が引き継いでいた。
鹿島アントラーズは今季、18勝11分9敗の勝点65の5位でフィニッシュ。一時は優勝争いに絡みながらも勝負どころでの敗戦もあって目標には到達できず、これで8年連続での無冠となっていた。
現在の森保ジャパンに谷口彰悟や守田英正、板倉滉、三笘薫、田中碧、旗手怜央、高井幸大と多くの教え子を輩出しているだけに、鹿島のチームとしての再建だけでなく、世界に羽ばたく人材を育てる期待もある。国内で比類ない実績がある指揮官だけに、中長期的な時間をかけてのチーム作りが望まれる。
■クラブを通じてのコメント
「来季から監督としてお世話になります鬼木達です。よろしくお願いします。1993年、Jリーグ元年にプロサッカー選手として自分のキャリアをスタートさせていただいた鹿島アントラーズで、監督としてまたファン・サポーターの皆さんと一緒に戦えることを大変うれしく思います。選手がサッカーを楽しみ、観ている人にも楽しんでもらう。その先に必ず勝利があると信じて、戦っていきたいと思います。タイトル獲得のためには、クラブに関わるすべての人の力が必要です。自分はアントラーズの一員として全力で戦います。ぜひ、皆さんの力を貸してください。必ずタイトル獲りましょう!」