さまざまなドラマがあった12月8日のJ1リーグ最終節。ガンバ大阪対サンフレッチェ広島戦が行われたパナソニックスタジアム吹田で生まれたレジェンド2人の“抱擁シーン”には敵味方関係なく、多くのファンが涙した。
G大阪にとっては来季のACL2出場に可能性を繋げたい、対する広島は逆転優勝を信じて迎えた一戦。試合はG大阪が前半13分の坂本一彩の先制点でペースを握り、後半にも中谷進之介、さらに坂本の今季2ケタ10得点目で3点をリード。広島は加藤陸次樹のゴールで一矢報いるも、3-1で試合終了のホイッスルが鳴った。
その笛を誰よりも特別な想いで聞いたのが、広島一筋21年の“紫のバンディエラ”青山敏弘だった。優勝シャーレを掲げることはできなかったが、敵地に詰めかけたサポーターからのチャントを受け、さらにG大阪サポーターからも敬意のブーイングと拍手が贈られた。
そして万雷の拍手の中でピッチを後にした青山を待っていたのが、現G大阪コーチの遠藤保仁氏だった。1986年2月生まれの青山と1980年1月生まれの遠藤。6歳差の2人は、同じボランチとして同じ時代に長くJリーグでプレーし、日本代表でも共闘した。
ライバルでもあった2人だが、だからこそ通じ合うものは多くある。現役最後のピッチを後にしたばかりの青山を、遠藤が笑顔で出迎えて心のこもったハグ、そして肩を抱いて労いの言葉を送った。