■青山「苦しんだ経験が彼らの力になる」
「その思いは十分伝わりました。最後、優勝争いで苦しんだ経験が彼らの力になるだろうし、クラブの成長になる。勝てずに涙を流すことは僕自身も経験したこと。それはきっとは成長につながると思います」と長年大黒柱としてに広島を支えた6番は前向きに話したが、本当にそうしなければならないだろう。
森保一監督(現日本代表)体制だった2015年に3度目のJ1制覇を達成した後、長く頂点から遠ざかった広島。2022年のミヒャエル・スキッベ監督就任後、同点のYBCルヴァンカップを獲得し、Jリーグも3位に浮上。2023年も連続3位となり、今季こそは悲願の優勝に突き進むはずだった。
実際、序盤は11戦無敗。4~5月にかけて4戦連続引き分けと勝ち切れない印象はあったものの、今季加入した大橋祐紀(ブラックバーン)らがブレイク。この時点では有力な優勝候補だったに違いない。
けれども、大橋、川村拓夢(ザルツブルク)、野津田岳人(パトゥム)が立て続けに海外へ移籍。選手層が一気に薄くなり、苦境に直面。夏に川辺駿、トルガイ・アルスラン、ゴンサロ・パシエンシアが加わって盛り返したものの、足踏み状態を強いられたのは痛かった。「移籍期間の問題で新しい選手が入るのが1~2か月後になってしまって、迅速な穴埋めができなかった」と指揮官も厳しい表情で振り返る。