■1位の日本以外「大混戦」の5チーム

後藤「本大会出場は、予選が始まる前から決まっているようなものだったよ」

大住「そんなことないよ。今回のシリーズのインドネシア戦だって、鈴木彩艶が序盤のピンチを防いでいなかったら、勝利という結果が変わったとは思わないけど、全然違う試合内容になって、もっと消耗したかもしれない」

後藤「1試合ごとに目を向ければ、90分の間にはいろいろなことが起こり得る。だけど、すべての試合で隙を見せずに勝ちを重ねていることは本当にすごいと思うよ。でも予選全体を考えたら、10試合戦えば、最後は当然日本が本大会に行くでしょう」

大住「今回の中国もスコアが1-3になったのに、バランスを崩してでも無理して攻めるということを全然しなかったもんね。大敗しなければいい、という感じだった」

後藤「それもあるだろうね。何しろ、日本に勝点9離されて、2位のオーストラリアが勝点7、残る4チームはすべて勝点6、という大混戦なんだから。日本に負けても、大敗しなければいいんだよ」

大住「自分たちだけじゃなく、他のチームもそろって日本に負けているからね」

後藤「日本以外の5チームでリーグ戦をやっているようなものだね。スリリングでいいなあ。1週ごとに大きく一喜一憂していた1997年のフランス・ワールドカップ予選が懐かしいよ」

 

(6)へ続く
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