■超有名人ゆえの「苦労」も
後藤「一番の敵は雨と芝生だったよね。ただ、相手のインドネシア代表も、オランダで生まれ育った選手が多いから、インドネシアのああいう気候や芝生に慣れているわけじゃないだろうけど」
大住「そうだね。だけど日本は、インドネシアのサッカー自体にも、序盤は苦労していたよ。スペースに長いボールを蹴って選手を走らせるんだけど、特に右サイドのヤコブ・サユリという選手がすごく速くて、三笘薫と町田浩樹は苦労していた」
後藤「これまでのチームのように、三笘に2人マークをつけて抑え込もうというのではなく、三笘に守備をさせようとして、日本の左サイドから攻めようとしていた。そういう積極的な仕掛けをしてきたのだから、インドネシアは良いチームだったよね。実際に一度、そちらのサイドを完全に崩されたしね」
大住「三笘はインドネシアでも超有名人なんだよ。世界中のどこでもプレミアリーグは見られているから、三笘に何ができるか、彼らの中でイメージができあがっているんだろうね。相手は対策を考えて、その狙いがある程度うまくいきかけていた。だから、開始15分くらいまでは、少し危なかった」
後藤「堂安律が上げたクロスを小川航基がヘディングで合わせたのが18分のこと。あそこから流れが変わったかな。だから、その場面までに彩艶がちゃんと仕事をしてくれたのは大きかった」