【宇佐美貴史不在のガンバ大阪が天皇杯決勝で直面したもの(2)】「チームを引っ張れるFWになっていきたい」と21歳の成長株・坂本は奮起。天皇杯準優勝経験をガンバはどう生かすべき?の画像
天皇杯決勝でのガンバ大阪の中谷進之介とヴィッセル神戸の大迫勇也 撮影:中地拓也
全ての写真を見る

 長谷川健太監督(現名古屋)が指揮している2015年の天皇杯以来、10年ぶりのクラブタイトルまであと一歩と迫りながら、ヴィッセル神戸に敗れたガンバ大阪。絶対的エース・宇佐美貴史が右ハムストリング苦離れで欠場し、彼への依存度の高さが改めて浮き彫りにはなったが、今季はチームとして前進した部分も少なくなかった。

 その筆頭が21歳の点取屋・坂本一彩だろう。今季J1で8ゴールをマークしている彼は、天皇杯でも準決勝の横浜F・マリノス戦で延長後半ロスタイムに決勝弾を叩き出し、チームをファイナルへと導く大仕事をしてみせた。
「ずっと課題にしていたのは、足を振るっていうこと。それがここ最近、できていたから得点も増えてきましたし、天皇杯決勝でも意識していました。
 いい調子で来ていたから、この流れで決めたいと思っていたけど、そこまで簡単な話ではなかったですね。やっぱりこういう大舞台でしっかり結果を残して、頼れる選手になっていかないといけない。チームを引っ張っていけるようなFWになりたいと強く思いました」とシュートゼロに終わった若武者は力不足を潔く認めたうえで、さらなる飛躍を誓っていた。

PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3