古橋亨梧ではなく大橋祐紀を起用

 大橋の非凡な得点能力は昨季まで在籍していた湘南ベルマーレ、今季前半プレーしたサンフレッチェ広島、そして今夏赴いたブラックバーンでも実証済み。広島のミヒャエル・スキッベ監督が直近3連敗を招いた決定力不足についてその影響を否定できないほど、魅力的なストロングポイントを備えている。
 それを森保監督も何とか生かし、日本代表の戦力にしたいと考えているはずだが、ここまでは上田・小川の2頭体制で戦っていたため、新たな戦力をトライする機会がなかった。が、今回は上田不在で手薄になっている状況。こういうタイミングでインパクトを残していくことが、生き残りにつながる。大橋は限られた時間を最大限有効活用しなければならないだろう。
 それは古橋亨梧(セルティック)についても同じ。特に昨年11月シリーズから招集が見送られていたことを考えると、自信の序列が低いことを自覚しつつ、貪欲に泥臭くアピールを続けていかなければならない。
 インドネシア戦でも「小川と交代するのは古橋ではないか」と多くの人々が期待を抱いたはずだが、実際に投入されたのは大橋の方。シャドウで古橋を起用するという選択肢もあったが、送り出されたのは旗手で、やはり古橋の活躍の場は限定的だと言わざるを得ない。

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