■移動を伴う中3日での次戦
実際、この日のインドネシアのように自陣にブロックを強いて守備を固め、カウンターを狙ってくるようなチームだと、古橋のようなタイプはなかなか使いどころが難しい。やはりジョーカーとして追加点やダメ押し点を奪うことが当面の仕事になりそうだ。
となれば、やはりピッチに立つ時間も少ない。そういう中で数字を残すのは至難の業というしかないが、それをやらなければ、1年半後の2026年北中米ワールドカップへの道は開けてこない。来年1月には「30」の大台を迎える点取屋はより強い危機感を持って、サバイバルに挑んでいくべきだ。
いずれにしても、注目は19日の次戦・中国戦(厦門)の扱いだ。移動を伴う中3日の過密日程ということで、小川のフル稼働はないはず。大橋か古橋にはこれまでよりも早いタイミングでピッチに立つ機会が巡ってきそうだ。そこで周囲と連携連動しながら自らのストロングを発揮するのは高いハードルだが、確実に結果で示すしかない。
上田の復帰がいつになるかは不透明だが、彼がいてもいなくてもFW陣の選手層を引き上げておくのは日本代表にとっての重要命題。2024年ラストマッチで既存の序列を打ち破るような驚きを彼らには強く求めたいものである。
(取材・文/元川悦子)