■守田英正「僕自身も数字に貢献したいというのは昔から考えている」

 そして、鎌田と名コンビを結成している守田も1年間で劇的な変貌を遂げた1人。アジアカップ敗戦時に森保監督やコーチ陣にアドバイスを求めた発言は物議を醸したが、ああやってアクションを起こしたことで周囲を取り巻く環境も変化。スッキリした状態で最終予選にのぞめている。
 得点も南野と並ぶ3ゴール。チームでは小川航基(NECナイメンヘン)の4点に続く2位で、川崎フロンターレの大先輩・中村憲剛(川崎FRO)も「守田がこれほど点を取るイメージはなかった」と驚いているほどだ。
「少なからずチームが気を利かせてくれているし、僕1人で打開して点を取った局面とかはたぶん1回もないと思うんで(笑)。みんなの恩恵を受けているだけだと思いますけど、僕自身も数字に貢献したいというのは昔から考えていること。そこに対しては以前より熱があるし、自分にできることの延長線上で点が取れているのは素直に嬉しい」と自信を増している様子。チームの絶対的主力という自覚も強まっており、30歳になる2025年はより攻守両面で存在感を高めるべき。できることなら欧州5大リーグのトップクラブへの移籍も実現してほしいところだ。
(取材・文/元川悦子)
(後編へつづく)

(2)へ続く
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