【遠藤航と守田英正の役割関係から分析する「森保ジャパンのボランチ固定化」の理由(2)】田中や藤田を起用するリスクと必要性……WBやシャドーに柔軟性を与えるための軸の画像
インドネシア戦でプレーするサッカー日本代表の遠藤航 撮影:中地拓也
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「今日はワタルくん(遠藤航)と一緒に組んだ分、ワタルくんが真ん中でいてくれるからこそ自由に動ける。そこは自分からバランス崩しに行っていい関係性だったので。より仕事できたかなっていうのはあった」

 そう守田英正が振り返るように、2026FIFAワールドカップアジア最終予選の第5戦・インドネシア戦では改めて遠藤航と守田がサッカー日本代表の大きな歯車であることを示したわけだが、遠藤が体調不良で欠場したオーストラリア戦では、守田と田中碧の関係がスムーズに行かなかった。
 その理由を守田は「アオがどうだっていうわけじゃなくて、自分が舵取りを間違えたかなっていう。ただ結果論というか、あれがもちろんチームとしてうまく行って、例えばセンターバックの脇の選手が、サイドバック化して持ち運んでみたいなのだったら、もっと進めていっただろうし、なので、今日はその戦い方がうまく行った。それだけの話かな」と主張した。
 遠藤は「大地は結構、間で落ちてとか、間でターンしてとか、ちょっと、自分との距離感を近くして数的優位を作るみたいなのがかなり得意というか、そこの距離感を良くしてプレイしたいというのがあったと思うので。そこはうまく、モリと含めて、関係性は良かったと思うし。後半は最初、ちょっと、ポジションが逆になったりと言うのはありましたけど、基本的に悪くはなかった」と振り返る。

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