■中国戦で選手の入れ替えは?

 今回はインドネシア戦が金曜マッチになった分、そこから飛行機での移動を含めた中3日で、アウェーの中国戦という過密日程であり、森保監督が遠藤か守田をベンチスタートさせて、そのほかの選手にチャンスを与えることも選択肢になりうる。
 その上で、例えば遠藤と田中のコンビであれば、基本的に遠藤の役割は変わらず、田中の幅広い攻撃参加や3列目からラストパスやシュートでゴールシーンに絡める特長を引き出せるだろう。ただ、守田が周囲の主力選手と構築してきたリンク感という部分では、多少のセットバックにも目をつむる必要があるだろう。
 守田と田中の場合はオーストラリア戦のように役割を曖昧にするよりも、基本的な役割分担を決めておいて、必要に応じて逆転させるといった意識の共有が鍵になる。ボランチの固定化はチームの完成度を高めながら、周りのバリエーションを増やすのに有効であるし、それが最終予選での好成績にも寄与してきたかもしれないが、最終予選の突破が見えてきた状況で、森保監督がどうコントロールしていくのかが、今後の注目どころだ。
(取材・文/河治良幸)

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