J1鹿島アントラーズのキャプテンMF柴崎岳が発した試合前ロッカールームでの“熱い言葉”にサポーターが心を震わせた。
11月1日に行われたJ1リーグ第35節で、鹿島はアウェイのUvanceとどろきスタジアムby Fujitsuでの川崎フロンターレ戦に臨んだ。中後雅喜暫定体制初戦だった前節のアビスパ福岡戦を0-0ドローで終えた鹿島にとって是が非でも勝利したい一戦ではあったが、敵地・等々力はリーグ戦で8年間勝てていなかった「鬼門」だった。
だが、そこでチームの士気を上げたのが、今季から背番号10を付け、キャプテンにも就任した32歳の柴崎だった。日本代表やスペインリーグでも華麗なパスで試合を組み立ててきた天才司令塔は、ピッチ外でもクールな印象が強く、常に冷静沈着だが、この日は違った。
試合前のロッカールームでのミーティング。中後監督の話が終わると、選手、スタッフ全員での円陣が組まれた。ここで柴崎が熱く、語る。「(鈴木)優磨がここで8年間勝っていないと言ったよな。一人一人が“俺はいなかった”って、関係ない話じゃないよ」と訴えると、ここから語気を強めて「この鹿島のプライドにかけて、絶対ここで叩くぞ!行くぞ!」と叫び、チーム全員に喝を入れた。