秋だということを実感できる、晴天の「味の素スタジアム」。
湘南の旗が涼しい風に心地よく揺れていた。
試合終了後、湘南の鈴木章斗はチームの4連勝と自らのゴールをファンとともにセルフィー(自撮り)で祝った。
東京には普通の試合だが、湘南にとっては生き残りをかけた大事な試合。
勝つことができれば、残留はほぼ安泰だ。
気迫はタッチライン沿いの長友佑都にタックルに行った大岩一貴にも表れていた。
均衡は43分、鈴木章斗によって破られた。左サイドの旗大雅からのパスを、鈴木章斗はペナルティエリア手前で受けた。
好調さを維持している男の右足から放たれたボールは、スローモーションを見るようにネットの右隅に吸い込まれた。