■中野と福森への期待
今の横浜FCはキャプテンマークを巻くガブリエウやユーリ・ララ、カプリーニら外国人助っ人の存在感が大きいが、ここ一番で仕事をしなければならないのは、四方田監督との絆が深い福森と中野だろう。
特に福森に関して言えば、最近はリスタートのキックの精度が微妙にズレている印象がある。今季アシスト14本とJ2トップに立つ彼がここ最近、ゴールに絡んでいないのは、チームにとっても大きな課題。最終ラインの一角として守備重視にならざるを得ないのは分かるが、福森はもっと意外性を出していい。直接FKを決めることにも貪欲さを発揮してもいいはず。冒頭の言葉通り、四方田監督を男にするためには、堅守の山口を自ら蹴散らすくらいの意気込みがあっていい。背番号24を背負うレフティにはJ2レベルをはるかに超えた存在感を今こそ示してもらいたい。
そして中野の方も左サイドからの攻めももっと加速させるべき。栃木戦でも外からの崩しを意識したプレーを見せてはいたが、なかなか決定機につながらなかった。山口も自陣を固めてくると見られるだけに、彼と山根永遠の仕掛けとクロスの質が非常に重要なポイントになってくるのだ。