■近江鉄道で「懐かしの車両」に遭遇
その日の宿は大津市東部の瀬田川に面した(というか、瀬田川の川中島にある)ホテルだったので、試合後は石山坂本線で「唐橋前」を目指しました。
琵琶湖から流れ出る瀬田川(下流は宇治川、淀川となり、大阪市内を流れて大阪湾に注ぐ)。
その瀬田川にかかっているのが有名な「瀬田唐橋」です。
日本の東西を結ぶ戦略上の要衝で戦国時代には端を巡っての争奪戦が起こっていました。現在も、ここは交通の要衝で、唐橋の南北わずか1キロほどの間に北からJR東海道線(琵琶湖線)、国道1号線、東海道新幹線、名神高速道路の各鉄橋が並んでいます。
ホテルのリバービューの部屋からは瀬田川の唐橋の風景を堪能。翌日は、準決勝会場である東近江市総合運動公園布引陸上競技場に向かいます。
東海道線の近江八幡駅から近江鉄道に乗って、「大学前」という駅から徒歩というルートです。
滋賀県東部を走る近江鉄道にも初めての乗車です。
近江鉄道は西武グループの鉄道会社です。西武鉄道を中心とする西武グループの創業者である故・堤康次郎氏が滋賀県愛知郡出身だからだそうです。
ですから、現在、近江鉄道の車両のほとんどはかつて西武鉄道を走っていたもの。実は、僕は東京都の西武新宿線沿線に住んでいるので、お馴染みの車体ばかりというわけです。もちろん、塗装は違いますが、それが元西武鉄道の車両だということはすぐに分かります。