10月初旬のランコ・ポポヴィッチ監督解任、中後雅喜新監督就任から1か月。鹿島アントラーズは何としても優勝戦線に踏みとどまるべく、10月19日の前節・アビスパ福岡戦から2週間を経て、11月1日にアウェー・川崎フロンターレ戦に挑んだ。
福岡戦では鈴木優磨の左サイド起用という奇策に打って出た新指揮官だったが、今回は羽田憲司コーチらとも相談の上、鈴木優磨を中央に戻し、師岡柊生との2トップで挑む決断をした。その方が前線で2つの起点ができ、サイドアタックを繰り出しやすいという狙いがあったからだろう。
「この2週間は守備にもかなりの時間を使いましたけど、攻撃で自分たちの強みを出していくこと、相手の嫌なところ、特にポケットに走り込んで起点を作っていくという部分を意識的にやりました。優磨君と師岡の2人が2トップで起点を作ってくれる作業がないと、今のチームは前進しながら苦しむ場面が多い。そこは大きいと思う」と柴崎岳とボランチを組んだ知念慶も前向きに受け止めつつ、試合に入ったという。