雰囲気が明らかに違う。ホームのUvanceとどろきスタジアムに中国の上海海港を迎えた、5日のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第4節を前に、川崎フロンターレのDF佐々木旭はチーム内の変化を感じていた。
直近の試合が1日の鹿島アントラーズとのJ1リーグ第35節。前半だけで3ゴールを奪われる惨敗を、ホームで喫していたからこそ違いは鮮明だった。
「ふがいない試合をしてしまった直後でしたし、やはりホームだったので、同じ失敗を繰り返さないように、みんなでいろいろと話し合っていました。試合前のロッカールームでも、先発の選手だけじゃなくてリザーブの選手も一緒になっていい雰囲気を作ってくれていたので、それがいい前半になった要因だと思います」
ロッカールームは具体的にどのような状況だったのか。佐々木が続ける。
「特にリザーブの選手たちが『行こう、行こう』などと声をかけあっていました。先発組は試合へ向けて集中しているし、いろいろな準備があるので、リザーブの選手たちがそうした声をかけてくれるだけで気持ちのスイッチが入りました」