■「鹿島にああいう負け方をして、みんなが気づいたところもあった」

 対照的に鹿島戦を含めて、今シーズンでふがいない結果に終わった試合前は決まって同じ状況だったと37歳のベテラン、FW小林悠は鹿島戦後に悔やんだ。
「年齢などに関係なく、絶対に勝つ、といった気持ちをもった選手が多いチームほど強い。それが誰になるのか。自分を含めて、やれることがもっとあった」
 対照的に上海海港戦は川崎が12分にMF家長昭博、13分にFW瀬川祐輔、33分にはDFファンウェルメスケルケン際と逆に前半だけで3ゴールをゲット。守っては83分の1失点にとどめて、リーグステージの星を2勝2敗とした。
「鹿島にああいう負け方をして、みんなが気づいたところもあったと思う」
 自然と雰囲気が変わったと振り返った小林は、さらにこう続けている。
「今日ではっきりしたのは、前半から全員でハードワークして、先制点を取れれば強いということ。逆に先に失点すれば、あまりいい試合ができていない。先制点を取るためにも、強気でアグレッシブな姿勢を最初から見せなければいけない」

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