■大事な大会の「日程」を見直すべし

 そもそも、「地域CL」の参加チームを12にする必要があるのだろうか? 各地域リーグ優勝の9チームだけで昇格を争うのが、最も分かりやすいはずだ。3チームずつ3グループで戦って、各組1位と成績最上位の1チーム、合計4チームで決勝リーグを行うような方式で開催できるだろう。

 その「地域CL」は、4チームずつ3グループの1次ラウンド、残った4チームによる決勝ラウンドの2ラウンド制で争われるが、決勝ラウンドは中1日の休養日をはさむようになっているが、1次ラウンドは3日間の連戦だ。

 クラブにとってJFL昇格と言うのは、非常に大事な戦いだ。それが、将来のJリーグ昇格につながるからだ(今年、JFLに初昇格した栃木シティは、現在JFLで首位に立っており、JFLを1年で通過して、J3昇格を果たす公算が大きくなっている)。

 そんな大事な大会を、超強行日程で行っていいのだろうか?

 今では、全国の強豪クラブはほとんどが将来のJリーグ入りを目標としており、1960年代の遺物のような全国社会人選手権で優勝することよりも、地域CL出場のほうがずっと大きな目標となっているはずだ。

 それなら、もう全国社会人選手権大会は開かずに、「地域CL」と統合して、もっと余裕のある日程で昇格チームを決めるようにしたほうがいいのではないだろうか?

 

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