■「有利な状況には変わりない」

 J2第35節を終えて、首位・横浜FC、2位・清水エスパルス、3位・V・ファーレン長崎という構図は変わらない。しかし、残り3試合という状況で清水と長崎の勝点差は「7」ある。
「今日は負けましたけど、可能性がなくなったとか、そういうわけでもないし、有利な状況には変わりないので、そんなに何か悲観的に捉えすぎてもなとも思ってます」
 ここまでチームに後半から勢いをもたらしてきた背番号21は、次のアウェイ・栃木戦に冷静に挑む必要性を説く。
 それは、秋葉忠宏監督も同じだ。「我々は何も失っていませんし、終わったわけではない」と話し、「明日トレーニングマッチが入ってますんで、そこから各選手たちがどういうパフォーマンスを見せるのか、どういうメンタリティで、どういうプレーを見せてくれるのか、非常に今から楽しみにしてます」と前を向く。
「この痛みをしっかりとエネルギーに変えるだとか、この痛みから学ぶということを、またいつも通りやり続けて、必ず次のアウェイ・栃木戦に生かしてやっていきます」
 指揮官がこうも話すように、今節で成し遂げられなかったJ1昇格は次節果たすしかない。10月27日、栃木県宇都宮市で昨季のリベンジを成し遂げる。
(取材・文/中地拓也)

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