■「子どもたちは次の栃木には来られないかもしれない、ということを考えたら……」

 メディアからは「山形戦へ向けた練習からは緩さや、あるいは重圧の類は見られなかったが」と質問が飛んだ。秋葉監督は「私もそういう見立てです」と同意するとともに、試合展開に対して苦言を呈することも忘れなかった。
「先制するまでは本当に素晴らしい内容でした。ただ、そこから得点してから5分以内、失点してからまた10分以内に失点している。気をつけようと、1年を通して言ってきたなかで取られてしまったので、またネジを巻き直したい。この痛みをエネルギーに変える、痛みから学ぶということをいつも通りやり続けていきたい」
 破竹の5連勝で順位を7位にあげ、J1昇格プレーオフ進出を視野にとらえて乗り込んできた山形の前に、最終ラインからの縦パス一本で右サイドを崩れた末に同点とされ、直接フリーキックからファーでヘディング弾を喫して逆転された。
 いずれもニアの狭いスペースを撃ち抜かれた失点。栃木SCのホームに乗り込む、27日の次節で勝てば今度こそ昇格が決まる状況を受けながらも、守護神の権田修一は「やはりここ(ホーム)で勝てないのが……」と切り出した。
「今日、子どもたちがたくさん来ていましたよね。子どもたちは次の栃木には来られないかもしれない、ということを考えたら……という思いはすごくありますけど、ただもう終わってしまったことなので、切り替えていきます」

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