■「優勝を含めた目標だけはぶれちゃいけない」

 水戸ホーリーホックとの前節に続く連発となる、今シーズン12点目で北川が期待に応えた。あとは残り時間を零封すれば歓喜の瞬間が訪れる。しかし、キックオフ前の時点で7位と、J1昇格プレーオフ進出を視野にとらえる山形が80分と87分に連続ゴールをゲット。破竹の6連勝で、敵地で笑顔を満開にさせた。
 ここまで13勝2分けと無敗をキープしていただけでなく、38得点に対して8失点と圧倒的な強さを誇っていたアイスタで、今シーズン初の逆転負けを喫した。
「勝つ、というシンプルな結果だけが求められていたなかで、それを出せなかったのは非常に残念だし、悔しいし、力のなさも感じている。ただ、勝てばいい、という状況はまだ変わっていない。こうした状況にしたのも自分たちだし、自分たちがこれからどうすればいいのか、というのはこの先の1週間の準備にかかっているので、うまく切り替えて次の試合へ向けて準備していきたい」
 今シーズン8敗目とともに、連続無敗試合も5勝4分けの「9」で途切れた。原因となった終盤の連続失点を、北川は「自分で確認しなければわからない。ここでどうこう言えるものではないので」と断りを入れながら言葉を紡いだ。
「いつも通り、どうしたら勝てるのか、ということしか考えてない。30人近い選手がいるチームで、いろいろなモチベーションがあるだろうし、各々が感じているところもあるだろうけど、優勝を含めた目標だけはぶれちゃいけない。そこは全員が合わせる必要があるし、チームの勝利するための集団であり続けたいと思います」

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