「決め切るところだったり、チャンスを作るところと言うのは、もっとこだわらないといけないし、個人的にはもっともっとやらないといけないかなと思います」
３ー４ー２ー１の２ボランチを守田英正と組んだ田中碧は悔しさを表した。キャプテンの遠藤が体調不良により欠場。”森保ジャパン”にとってのピンチは現在ボランチの三番手に位置付けられる田中にとって、この最終予選で巡ってきたチャンスだった。前回の最終予選でも、オーストラリア戦でのゴールをきっかけにスタメン定着を果たしたが、右も左も分からなないままやっていた当時とは経験も立場も違うことを試合前には強調していた。
所属クラブでの環境を変えて、個としての強度はこれまでより上がった印象は外から見ても感じる。ただ、最終予選を３ー４ー２ー１で戦い、周囲が慣れたメンバーでやっている中で、これまで守田と遠藤が構築してきた関係とは差が生じることは仕方がない部分もある。前半はボールを握りながらも、いつ前に出ていくか、距離感についても探り探りのところは見られた。それでも何度か田中がバイタルエリアに顔を出したシーンではチャンスに繋がり、そこを決め切っていればという側面もあった。
